仙台写真月間 SARP / 2026.10.6–25

month of
photography,
sendai
2026

2026.10.6tue–25sun

仙台写真月間は、6人の作家のそれぞれの写真展を約1ヶ月にわたって連続的に開催します。
会場 仙台アーティストランプレイス SARP
平日・土曜 11:00-19:00 日曜 11:00-17:00 月曜 定休

10.6tue–11sun

1A依田俊哉 1B小岩勉

10.13tue–18sun

2A中村千鶴子 2B髙橋親夫

10.20tue–25sun

3A沼田つよし 3B工藤寛之

*artist talk 10.24sat 14:00–

EXHIBITIONS

展示

1
10.6 tue – 11 sun
1A 依田俊哉「湿地林へ」 / 1B 小岩勉「FLORA #8」
依田俊哉「湿地林へ」展示作品
1A — 10.6 tue – 11 sun

依田 俊哉「湿地林へ」

日本各地の山村・漁村を訪れるうち、東北地方の林に足を踏み入れるようになりました。林は、自然環境、人為的な影響のもと、形づくられてきました。特にストレスと植生の関わりについて記録しました。

自然条件

林は、地形、土壌、撹乱などの自然条件のもと、形づくられます。特に湿地林は水条件との関係が深く、谷底地、湧水地、氾濫原に分布します。

津波

仙台市荒浜は、2011年、津波に覆われました。震災前、沿岸はクロマツ植林が分布していました。津波から10数年経ち、生き残ったクロマツの高木、草地、新たなクロマツ植栽地が分布します。

人為的な影響

林は人為的な影響を受け、様々な姿を見せます。群落高15m以上のブナ林は、人為的な影響は非常に小さいと思われます。また、盛岡市厨川のハンノキ林は、人手の入らなかっため、自然性の高い林分が維持されました。また、人為的な利用を終えた跡地では、低木林やススキ草地が分布します。

依田 俊哉Yoda Toshiya

  • 1961長野県小諸市生まれ
  • 1984宮城教育大学教育学部生物専攻卒業
  • 1991建設コンサルタントで自然環境調査に従事
  • 2021「LANDSNAP そして森に還る」発行
  • 2023「琉球弧は島人を乗せてどこへ行く」発行
  • 2024「ポンサリー雨緑樹林の交接」発行

個展 SOLO EXHIBITIONS

  • 2021「LANDSNAP そして森に還る」 名古屋市、奄美
  • 2023「琉球弧は島人を乗せてどこへ行く」 石垣市、宮古島市、那覇市、Gallery Niepce(東京都四谷)、SARP
  • 2024「ポンサリー 雨緑樹林の交接」 Gallery Niepce、SARP
  • 2025「沢によりそう鏡の林」 SARP
https://www.yodatoshiya.com/
小岩勉「FLORA #8」展示作品
1B — 10.6 tue – 11 sun

小岩 勉「FLORA #8」

植生調査の方法にコドラートとフローラがある。コドラートとは調査地内に設定した一辺が数メートルの方形内を季節ごとに種類と占有率を調べ、フローラは調査地に自生する植物のリストを作成する。全植物という意味のFloraと、ドイツ語で四辺形を意味するQuadratだが、英語圏ではQuadratの調査をStandと呼ぶという。

小岩 勉Koiwa Tsutomu

  • 1962岩手県一関市生まれ

個展 SOLO EXHIBITIONS

  • 1993「女川海物語」 ガーディアン・ガーデン
  • 1999「野守の鏡」 art space 宙
  • 2001「STAND#01」 art space 宙
  • 2002「STAND#02」 art space 宙
  • 2002「STAND#00」 cafe Mattise gallery
  • 2003「STAND#03」 art space 宙
  • 2004「STAND#04」 art space 宙
  • 2005「クサカゲロウ」 ギャラリー冬青
  • 2005「STAND#05」 art space 宙
  • 2006「STAND#06」 art space 宙
  • 2007「FLORA#00」 art space 宙
  • 2009「FLORA#01」 ギャラリー青城
  • 2011「FLORA#02」 SARP
  • 2012「FLORA#03」 SARP
  • 2013「日をかぞえる」 SARP
  • 2014「FLORA#04」 SARP
  • 2015「Tage zählen」 EKO-Haus(デュッセルドルフ・ドイツ)
  • 2015「FLORA#05」 SARP
  • 2016「FLORA#06」 SARP
  • 2020「日をかぞえる・記憶する風景」 SPACE nio(日経新聞東京本社)
  • 2021「FLORA#7」 SARP
  • 2024「細倉を記録する寺崎英子の遺したフィルム」の展示と出版で、日本写真協会賞学芸賞
2
10.13 tue – 18 sun
2A 中村千鶴子「冬のスケッチ」 / 2B 髙橋親夫「外側-壁-内側」
中村千鶴子「冬のスケッチ」展示作品1 中村千鶴子「冬のスケッチ」展示作品2
2A — 10.13 tue – 18 sun

中村 千鶴子「冬のスケッチ」

雪の日は不思議だ。雪は色あせた古いものたちをまるで狙うかのように光を反射させる。長い年月この町の風景を支えてきたものたちは色鮮やかに蘇る。

また1軒古い家屋が解体された。町の更新がどんどん加速する。あちこちにぽっかりと空いた空間から、遠い昔この町に流れた過去の時間を垣間見る。

耳をすます。人々は入れ替わり立ち替わりこの町に住まい、それぞれの物語を演じては去っていく。いつ誰がどこでどんな物語を演じたのか、すべては静かに消えていく。何年もの風化の蓄積があって今がある。

いつの時代のどこに生まれるか誰も選ぶことはできない。どんな生き方をすればよかったのか。こんな雪の日には、心の中の風景と静かに向き合うことになる。

中村 千鶴子Nakamura Chizuko

    岩手県久慈市生まれ、北海道大学卒業後岩手県公立学校勤務
  • 1993–96モスクワ日本人学校派遣
  • 2020東京綜合写真専門学校卒業
  • 2023第三回ふげん社写真賞準グランプリ受賞
  • 2023写真集「断崖に響く」蒼穹舎
  • 2026写真集「冬のスケッチ」PURPLE

個展 SOLO EXHIBITIONS

  • 2021「潮鳴りは空に響もす」MUSÉE F(東京)
  • 2022「断崖に響く」アイデムフォトギャラリー「シリウス」(東京)
  • 2023「断崖に響く」ニコンサロン(東京)
  • 2023「冬のスケッチ」エプサイトギャラリー(東京)
  • 2025「断崖に響く」SARP
髙橋親夫「外側-壁-内側」展示作品
2B — 10.13 tue – 18 sun

髙橋 親夫「外側 - 壁 - 内側」

壁は内部と外部を遮断し、日光、雨、音、気温、香りなどの自然を遮(さえぎ)り、外部からの侵入や双方の視線を遮る。

しかし熱はそれ自体を双方向に通過していく。

Windowの語源はWind+eye(風の目)。今は光の目かもしれない。

建物で外から内が切り出され、建物から内部が切り取られる。外は、あるいは内に対するものとして誕生するのかもしれない。

内部は人の営みの内気(ないき)や内部に置かれたものから生じる気で満たされる。時おり窓から外気が導かれ、内気(がいき)は吐き出され、新鮮さで洗浄されていく。

時は過ぎ、営みは消え、内にはものの気(け)が立ち籠(こも)る。外気はうつろな壁の穴を自由に行かい、内気は追い出される。

壁の消失と共に痕跡は消え、そして元の空間へと戻っていく。

髙橋 親夫Takahashi Chikao

  • 1947仙台市に生まれ
  • 2015「3がつ11にちをわすれないためにセンター」活動参加
  • 2015写真集「あの日につづく時間 2011・3.11」

個展 SOLO EXHIBITIONS

  • 2017「タイル・ルート・トタン」せんだいメディアテーク
  • 2017「神々のハマドオリ」SARP
  • 2018「マテリアル」SARP
  • 2019「数は語る」SARP
  • 2020「地上を移動する目・上空からの視線」SARP
  • 2021「ここにいた時は子供だった」SARP
  • 2022「ものが語る土地」SARP
  • 2023「双葉のふたたび」SARP
  • 2024「普通という風景」せんだいメディアテーク
  • 2024「それからの浜辺」SARP
  • 2025「崩落した3月」せんだいメディアテーク
  • 2025「記録となったふるさと」SARP

グループ展・企画展など

  • 2021「浪江のきた道・ゆく道」せんだいメディアテーク「星空と路」
  • 2022「ここにいた時は子供だった」せんだいメディアテーク「星空と路」
  • 2023「地図に記された風景」せんだいメディアテーク「星空と路」
3
10.20 tue – 25 sun
3A 沼田つよし「GO!」 / 3B 工藤寛之「祈りのかたち ~The Shape of Prayer」
沼田つよし「GO!」展示作品1 沼田つよし「GO!」展示作品2
3A — 10.20 tue – 25 sun

沼田 つよし「GO!」

スマートフォンの位置情報を利用したゲームアプリ「ポケモンGO」が配信され、10年が経った。その当時、驚くほどたくさんの人が、夢中になっていた。最近、夢中でやっている人を見ることも少なくなった。あの時、あの人たちは液晶の向こう側にどんな世界を見ていたのだろう?同じ場所に立ち、その時の事を思い出しては、気になってしまう。

ARTIST TALK

「境界を探しに」沼田 つよし × 小岩 勉
10.24 sat 14:00– / SARP space A / 予約不要 参加無料
時間になりましたら会場にお集まりください。

沼田 つよしNumata Tsuyoshi

  • 1969青森市生まれ、青森市在住

個展 SOLO EXHIBITIONS

  • 2008「ヴィジョン・オブ・アオモリvol.4 - 河口へ」 国際芸術センター青森(ACAC)
  • 2017「湾」 青森県立美術館コミュニティーギャラリーB
  • 2024「CARGO」 SARP
  • 2025「地の花」 SARP

ZINE

2017年から「N-LABO ZINE」として「first snow」シリーズや「crack」「地の花」などを制作 現在vol.14まで発行

工藤寛之「祈りのかたち」展示作品1 工藤寛之「祈りのかたち」展示作品2
3B — 10.20 tue – 25 sun

工藤 寛之「祈りのかたち ~The Shape of Prayer」

青森から千葉まで、15年前の震災で命が失われた土地をたどった。

そこには、亡くなった御霊を悼む慰霊碑が静かに建っている。その形は建てられた街や集落の被災の状況を反映しており、さまざまなフォルムで、さまざまな想いを受け止め風雨に耐えている。三陸では繰り返し襲う津波の怖さを、福島では津波とともに原発事故による地域の分断と無念を、関東では不意に襲う天災への備えを等しく訴えながら、なおも伝えたい事実と心の声を刻みこみ、慰霊碑はそこにある。

忘れ難い事実、伝えたい想い。建てられた慰霊碑の全ての数は把握できないが、それらの中でも自治体や行政区など、公を共にする組織が建てたものを一つひとつ、できるだけ撮影環境を等しくしてレンズに収めていった。それは、誰かを悼むことが誰かの暮らしに必要なまちの風景をたずねる旅であり、15年の時間に悲しみと痛みを重ね合わせる機会でもあった。慰霊碑の多様なかたちから、一つには決して帰さない痛みのかたちに寄り添うことの大切さを、改めて思う。

工藤 寛之Kudo Hiroyuki

  • 1975神奈川県横浜市磯子区生まれ
  • 法政大学文学部哲学科、京都芸術大学通信教育部芸術学部美術科写真コース卒業
    現在、同コース卒業生コーチ

個展 SOLO EXHIBITIONS

  • 2022「後方残置」 SARP
  • 2023「3.10.11~二つの災をわたる」 SARP
  • 2024「ここにあった風景、ここにある風景」 せんだい3.11メモリアル交流館
  • 2025「どこにも行けないどこかーundefined後方残置」 Gallery koko

グループ展

  • 2014「定めた点から観て測る」 せんだいメディアテーク
  • 2021「星空と路 2021」 せんだいメディアテーク
  • 2022せんだい21アンデパンダン展2022 中本誠司現代美術館
  • 2023せんだい21アンデパンダン展2023 ギャラリーエチゴ
  • 2024せんだい21アンデパンダン展2024 Gallery TURNAROUND

ACCESS

アクセス

仙台アーティストランプレイス SARPSendai Artist Run Place

住所
仙台市青葉区錦町1-12-7 門脇ビル1F
TEL
022-222-0654
開館時間
平日・土曜 11:00–19:00
日曜 11:00–17:00
定休日
月曜日
駐車場
専用駐車場はありません。お車でお越しの方は、近隣の有料駐車場をご利用下さい。